塩として売られてるものはぜんぶいっしょ、
そう思ってませんか。
味が違うことぐらい知ってるよ。
そう言いたくなりますかね。。。
今、家にある塩の表示部分をごらんください。
これは昔からよく見かける塩です。
天日塩と書いてあります。
うーむ。
工業用(主に食用以外、ソーダ工業用につかわれる塩)
に生産されたメキシコ産の天日塩が原料です。
固まりのまま輸入されて、国内で溶解して
不純物を除き、使いやすいように粒を細かくしたもの。
天日塩と書かれているのでイメージはよさげですが
現地で洗浄されており、カリウムとマグネシウムが溶けおちた
ナトリウムだけの塩です。
固まらないように炭酸マグネシウムが加えられています。
激安。ひと瓶100円しません。
塩分控えめに、といいますが
この塩は確かに控えた方がいい塩ですね。。。
次に紹介する塩は
今の日本で多く採用されている製法でつくられたもの。
塩の専売が廃止され、自由化後に開発された製塩法です。
海水から真水をつくるため、透過膜を通します。
いわゆる濾過ですね。
これでつくった濃い塩水をスプレー状にして熱したドラムに吹き付け、
瞬間的に水分を蒸発させます。
海水をそのまま純粋に濃くしていくという工程ではないため、
ミネラルバランスが崩れている可能性があります。
下二枚の写真は
それぞれ、今使っている塩に出会う前
購入したものです。
どちらも最終的には平釜(字の通り、平たく浅い釜)で煮詰めています。
このふたつはまだマシ、としかいいようがありません。。。
なぜなら、「てらじんの塩」は
いっさい火を入れることなく、つまり加熱することなく
天日だけで乾かしたものだからです。
高温加熱しないので、海の水に含まれるミネラル比率を保っています。
しかも、天日で乾かしたのち一年も熟成させます。
しっとりしていて、さらさらの塩に比べると使いにくい面はあるかもしれませんが
この「しっとり」によってまもられている成分があります。
こんな塩にはそうそう出会えないもの。
これを使い出すと、他の塩に対しては辛口になってしまいます。
でも、「てらじんの塩」だけが絶対とはいいません☆*:・゜∞
他にもいい塩はあります。
ミネラルを補給するための製品もいろいろあります。
どれもいいものだと思います☆*:・゜∞
なので
「この塩はどうですか?」
「今、◯◯という塩を使っているんだけどダメですか?」
と聞かれても、お答えできません。
上に書いたとおりのことしか言えません…
ごめんなさい
塩ごときで、大して変わんねーよと思われるかもしれませんが
すくなくとも、塩化ナトリウム100%だという塩は
使わないことをおすすめします☆*:・゜∞
この塩化ナトリウムばかりの塩を摂ってきたことによって
からだに悪影響がでました。
昨今聞かれる「塩を控えめにしましょう」という呼びかけは
塩=塩化ナトリウムだった名残ではありますが
精製塩は安いので、市販の惣菜や加工食品にも使われています。
ミネラル成分は微量ながら
それぞれがバランスを保ちながら、
つまり押し合い引き合いしながら、
わたしたちのからだを安定させてくれています。
それが、ひとつのミネラルだけ過剰になると
その均衡は崩れてしまいます。
結果として、体調がすぐれなくなったり、病気になったり
といったことにつながります。
微量とはいえ侮れないのです、
ミネラルのバランスを保つこと☆*:・゜∞
おさらいです。
塩の製法には
- イオン膜
- 立釜
- 平釜
- 逆浸透膜
- 加熱ドラム
- 完全天日
- 採掘
- 溶解
とあります。
できれば、完全天日で
余計なものが加わっていないものを選びましょう。
次回は、てらじんの塩について
もうすこし詳しくお話していきたいと思います。
ちなみに岩塩についてはこちらをご参考にどうぞ。
残念ながらマグネシウムは含まれていないそうです…。
ミネラルという意味では、海水由来のものの方がよさそうです。