ミネラル

ミネラルのお話 《土のこと》

ミネラルときいて、思い浮かべるものはなんでしょう?

よく聞く名前から、「ミネラルウォーター」でしょうか。

 

そもそもミネラルってなに?
というお話から必要ですね。

高校の化学の授業で教わっているんですよね。
「スイヘーリーベーボクノフネ…」という覚え方で、
私は教わりました。

「スイヘーリーベー…」は元素周期表の覚え方でした。

ここのサイトがおもしろいです。

 

 

上の周期表の画像にもありますが
世界のすべては、元素でできています。

たとえば水はHとOからできています。
H2Oと書くように、二つの水素と一つの酸素から成り立っています。

 

日本の水は飲みやすいけれども
欧米など大陸国で飲む水は、口当たりが重く苦みを感じます。
これは「硬度」が違うためです。

軟水と硬水の違いは、「硬度」の違いです。

硬度というのは、水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で、
WHO(世界保健機関)が定める基準では
硬度120mg未満が軟水、120mg以上が硬水とされています。

最近はペットボトルで海外の水が手に入りますが
飲んだときに、なんとなく口の中でキシキシする感じがします。
それらはミネラルの感触です。

 

私たちが日本という地で飲む水は「軟水」といわれる水です。
つまり、ミネラル含量の少ない水なのですね。

 

日本は雨の多い地です。
水が土にしみこんでも、すぐに海へと流れ出てしまいます。
島国である地形も関係しています。
川の流れもはやいですもんね。
ミネラル含量の少ない、やわらかな水となる所以です。

 

ミネラルは、一般的な有機物に含まれる
4元素(炭素・水素・窒素・酸素)以外の必須元素をいいます。
無機質、灰分という言い方もします。

 

100種類ほどある元素の中で、人のからだの中に存在し
栄養素として欠かせないことがわかっているミネラルとして現在16種類
(ナトリウム、マグネシウム、リン、イオウ、塩素、カリウム、カルシウム、
クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素)
が知られています。

ミネラルは、人のからだの中では合成されないので
毎日の食事からとる必要があります。

 

 

 

宮城県気仙沼で牡蠣の養殖をされている畠山重篤さんの話を
テレビでみました。

 

東日本大震災の津波で、畠山さんの養殖場は壊滅的な被害を受けました。
中でも、畠山さんの養殖にとっていのちともいえる舞根湾の海中には、
瓦礫や泥が降り積もりました。
そうした状況にもかかわらず、畠山さんは、養殖を再開させることを決めたのです。

現在、畠山さんは「森は海の恋人」をキャッチフレーズに
地元の漁師の方々と共に植林活動を続けています。

 

牡蠣は、海水に含まれる植物プランクトンを食べて育つため、
そのプランクトンの量が、牡蠣の出来を左右します。

プランクトンの量は、実は
森の腐葉土から溶け出すフルボ酸鉄とよばれる鉄分の量に左右されると考えられています。
「よい牡蠣かどうかは、上流の森を見れば分かる」と言われるゆえん。

海のミネラルは、森の土からのめぐみです。

 

 

ミネラルって、タンパク質や脂質のように
目に見えて華やかな主役ではなく
舞台を支える裏方のような存在。
でも、彼らがいないと主役もひかりを浴びられない。

ミネラルは微量、
けれども存在の大きさを感じます。

 

 

 

「塩」と「食塩」は同じものだと思ってませんか。

本来、塩は海水を丸ごと濃縮して作ります。
そうして作った塩には主成分である塩化ナトリウムの他に、
いわゆる「ニガリ」の成分である

・塩化マグネシウム
・硫酸マグネシウム
・塩化カリウム
・硫酸カルシウム

などの成分が含まれています。

さらにそういう塩には「微量元素」として、
海水中の様々なミネラル(70種類以上)が含まれています。
この色々な成分が混ざった「海のミネラルの集合体」こそが本来の「塩」なのです。

 

昭和46(1971)年、法律によって塩田による伝統的な塩の製法が廃止され、
「イオン交換膜法」という、化学工業的な製法に切り替えられました。

自分で塩を作るのは、違法行為でした。

この方法は、海水中のナトリウムイオンと塩素イオンを
抽出することが目的とされているので、
大切な微量元素は取り除かれてしまいます。

 

1971年塩田が廃止され、1997年塩が自由化されるまで26年間、
私たちは、塩からのミネラルを一切摂ることができない状態でした。

ミネラル不足の一因はここにもあるのかもしれません。

 

あと、ミネラルの不足は
土からずいぶんと離れてしまった生活にも起因している
と私自身は感じています。

先の畠山さんの話にもつながることだと考えています。

 

これについてはもうすこし考えるところがあるので
また次の回に。

ここにいい塩がありますよ☆*:・゜∞

ミネラルバランスを崩さない塩をどうぞお求めくださいませ☆*:・゜∞

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